機能とキャッシュ情報

この画面は、各プロセッサがサポートしている主要な機能やプロパティのサブセット、およびプロセッサに備えられている各キャッシュの情報を表示します。

メモ: このヘルプページには、システムでサポートされていない機能の情報が含まれる場合があります。Server Administrator では、システムでサポートされている機能のみを表示します。

ユーザー権限

表 1. ユーザー権限
選択 表示 管理
[プロセッサ UI ] ユーザー、パワーユーザー、システム管理者 システム管理者
[BIOS 設定 UI ] システム管理者 システム管理者

対応

プロセッサが特定の機能またはプロパティに対応する場合、このフィールドには [はい] が表示されますが、対応しない場合は [いいえ] になります。

有効

プロセッサの特定機能またはプロパティが有効になっている場合は、このフィールドに [はい] が表示され、そうでない場合は [いいえ] が表示されます。ユーザーによる有効化または無効化が不可能な機能の場合は、 [適用外] が表示されます。

廃止

プロセッサの特定機能またはプロパティが廃止されている場合は、このフィールドに [はい] と表示され、そうでない場合は列を使用できません。

コネクター上のプロセッサーの対応情報:CPU1

インテル:
64 ビットサポート 64 ビットをサポートします。
ハイパースレッディング (HT) インテルによる同時マルチスレッディング テクノロジーの実装。
仮想化テクノロジ(VT) インテルによる64ビットx86アーキテクチャにおける仮想化テクノロジー対応。
Demand Based Switching (DBS) マイクロプロセッサーの印加電圧とクロック スピード必要最小限に抑えることで、必要な処理のパフォーンスを最適化する、インテルが開発した電源管理テクノロジーです。
メモ: 第11世代PowerEdgeサーバー上のVMware ESXiバージョン3.5オペレーティング システムの制約により、Demand Based Switching (DBS)フィールドには誤った値が表示されます。
実行の無効化(XD) 適切に記述されたアプリケーションがメモリー領域を区切るのを許可します。これにより、その区切り以降の領域にアクセスしようとするコードは実行されなくなります。
ターボモード プロセッサの機能を表示します。これは、システムが許容された温度、電力、または電流の範囲内で稼動しているときに CPU 周波数を増やすことができるプロセッサ機能です。このプロセッサ機能は、BIOS 設定ページで設定します。
AMD:
64 ビットサポート インストールされたプロセッサが 64 ビット拡張子をサポートするかどうかを指定します。
AMD-V 仮想化テクノロジによって提供される追加のハードウェア機能が使用可能になります。
メモ: このオプションを変更すると、BIOS プログラムの終了後、約3~5 秒で電源が切れます。
PowerNow オペレーティング システムがワークロードに応じてプロセッサーの電源状態、電圧、クロック周波数を動的に調節できるようにします。
実行しない メモリー保護機能無効化の実行を有効にするかどうかを指定します。

コネクター上のプロセッサーのキャッシュ情報:CPU1

このウィンドウは、マイクロプロセッサ上にある各キャッシュのキャッシュ情報を表示します。

キャッシュ

キャッシュは直近にアクセスされたメインメモリーの断片を含む小型の高速メモリーです。キャッシュはメインメモリーのデータまたは命令のコピーを保持することで、これらのデータまたは命令をすばやく呼び出せるようにします。キャッシュにより、メインメモリーからプロセッサおよびプロセッサからメインメモリーへデータを移動するためにかかる時間が短縮されます。プロセッサキャッシュはシステムのメイン RAM よりも高速です。

コネクターn上の特定のプロセッサーのキャッシュ情報

キャッシュデバイスによっては、プロセッサに内蔵されている場合もあります。キャッシュがプロセッサーに内蔵されている場合、[コネクターn上のプロセッサーのキャッシュ情報]ウィンドウには次のフィールドと値は表示されません。

  • 速度
  • 対応するキャッシュデバイスの種類
  • 現在のキャッシュ デバイスの種類
  • 外部ソケット名

次のフィールドは特定のプロセッサ上のキャッシュデバイス用に定義されています。キャッシュがプロセッサに内蔵されている場合、一部のフィールドは表示されません。

メモ: このヘルプページには、システムでサポートされていないキャッシュ機能の情報が含まれる場合があります。Server Administrator では、システムでサポートされているキャッシュ機能のみを表示します。
ステータス プロセッサ上のキャッシュが有効か無効かを表します。
レベル キャッシュレベルを表示します。第 1 レベルキャッシュ(L1)とは、プロセッサ実行ユニットの近くに位置する非常に高速なメモリーバンクです。第 2 レベルキャッシュ(L2)とは、第 1 レベルキャッシュにフィードする L1 より大きなステージエリアです。第 3 レベルキャッシュ(L3)がある場合、これは第 2 レベルキャッシュにデータをフィードするより大型の追加のメモリーバンクです。これらすべてのキャッシュレベルはプロセッサ内にあります。
最大サイズ キャッシュが占有できるメモリーの最大サイズ(KB)。
インストールサイズ キャッシュの実際のサイズを表示します。
タイプ キャッシュタイプが [データ][統合] かを表します。
場所 キャッシュがプロセッサ上にあるか、プロセッサの外のチップ上にあるかを表します。
書き込みポリシー 書き込みサイクルに対しキャッシュがどのように対応するかを説明します。
  • 「ライトバック 」ポリシーでは、キャッシュはバッファのように機能します。プロセッサが書き込みサイクルを開始すると、キャッシュはデータを受信してサイクルを停止します。その後キャッシュはシステムバスが使用可能になるとデータをメインメモリーにライトバックします。
  • 「ライトスルー」ポリシーでは、プロセッサはキャッシュを通過してメインメモリーに書き込みます。データがメインメモリーに保存されるまで、書き込みサイクルは完了となりません。
  • 書き込みポリシーに「アドレスで異なる」が指定されている場合、ポリシーはメモリーのアドレスに応じてライトバックまたはライトスルーになります。
結合性
  • フルアソシエイティブ キャッシュは、メインメモリーのあらゆる行をキャッシュのどの場所にでも保存できます。
  • 64 ウェイ セット アソシエイティブ キャッシュは、メモリーの特定の 64 行をキャッシュの同じ 64 行に直接マッピングします。
  • 48 ウェイ セット アソシエイティブ キャッシュは、メモリーの特定の 48 行をキャッシュの同じ 48 行に直接マッピングします。
  • 32 ウェイ セット アソシエイティブ キャッシュは、メモリーの特定の 32 行をキャッシュの同じ 32 行に直接マッピングします。
  • 24 ウェイ セット アソシエイティブ キャッシュは、メモリーの特定の 24 行をキャッシュの同じ 24 行に直接マッピングします。
  • 20 ウェイ セット アソシエイティブ キャッシュは、メモリーの特定の 20 行をキャッシュの同じ 20 行に直接マッピングします。
  • 16 ウェイ セット アソシエイティブ キャッシュは、メモリーの特定の 16 行をキャッシュの同じ 16 行に直接マッピングします。
  • 12 ウェイ セット アソシエイティブ キャッシュは、メモリーの特定の 12 行をキャッシュの同じ 12 行に直接マッピングします。
  • 8 ウェイ セット アソシエイティブ キャッシュは、メモリーの特定の 8 行をキャッシュの同じ 8 行に直接マッピングします。
  • 4 ウェイ セット アソシエイティブ キャッシュは、メモリーの特定の 4 行をキャッシュの同じ 4 行に直接マッピングします。
  • 3 ウェイ セット アソシエイティブ キャッシュは、メモリーの特定の 3 行をキャッシュの同じ 3 行に直接マッピングします。
  • 2 ウェイ セット アソシエイティブ キャッシュは、メモリーの特定の 2 行をキャッシュの同じ 2 行に直接マッピングします。
  • 1 ウェイ セット アソシエイティブ キャッシュは、メモリーの特定の 1 行をキャッシュの同じ行にマッピングします。
例えば、メモリーのあらゆるページの行 0 はキャッシュメモリーの行 0 に保存される必要があります。
エラー訂正の種類 このメモリーで実行できるエラーのチェックおよび修正(ECC)の種類を示します。たとえば、シングルビット ECC またはマルチビット ECC などです。
Server Administratorアクション ページに表示されるその他のボタンの詳細については、「Server Administratorウィンドウのボタン」を参照してください。