コントローラーの仮想ディスクに関する考慮事項

記載される考慮事項に加え、次のコントローラーに関する「仮想ディスクごとの物理ディスク数」に説明されているコントローラーの制限事項にも留意してください。

表 1. コントローラーの仮想ディスクに関する考慮事項
コントローラーの仮想ディスクに関する考慮事項
  • PERC H330アダプター
  • PERC H330ミニ モノリス型
  • PERC H330ミニ ブレード
  • PERC H330内蔵
  • PERC H730アダプター
  • PERC H730ミニ モノリス型
  • PERC H730ミニ ブレード
  • PERC H730Pアダプター
  • PERC H730Pミニ モノリス型
  • PERC H730Pミニ ブレード
  • PERC H730Pスリム
  • PERC H830アダプター
  • PERC H840アダプター
  • PERC H740Pアダプター
  • PERC H740Pミニ モノリス型
  • PERC FD33xD/FD33xS
  • PERC H730P MX
  • PERC H745P MX
  • PERC H745P前面
  • PERC H745前面
  • PERC H345前面/アダプター
  • PERC H355前面/アダプター
  • PERC H350ミニ モノリス型
  • PERC H350ミニ モノラル ロー プロファイル
  • PERC H755前面/アダプター
  • PERC H755N前面
  • PERC H750アダプター
  • PERC H755 MX
  • PERC H965i前面/アダプター
  • PERC H965i MX
  • PERC S130
  • PERC S140
  • PERC S150
  • PERC S160
メモ: Storage Managementに表示されるコントローラーの順序は、ヒューマン インターフェイス(HII)およびPERCオプションROMに表示される順序と異なる場合があります。コントローラーの順序が原因で制限が生じることはありません。

仮想ディスクを作成する場合、次の事項に留意してください。

  • コントローラーでの仮想ディスクの作成 — 仮想ディスクを作成する際には、どの物理ディスクを仮想ディスクに含めるかを指定します。作成した仮想ディスクは指定の物理ディスクにスパンされます。仮想ディスクのサイズによっては、仮想ディスクが物理ディスク上のすべての容量を使用しないこともあります。物理ディスクの残りの容量は、物理ディスクが同じサイズでない限り 2 番目の仮想ディスクに使用することはできません。さらに各物理ディスクのサイズが同じであり、2番目の仮想ディスク用に残りの容量を使用する場合でも、この新しい仮想ディスクを拡張して元の仮想ディスクに含まれていない物理ディスクを含めることはできません。
  • コントローラーにおける仮想ディスクの削除および作成時の容量割り当て — 仮想ディスクを削除する際は、削除する仮想ディスクによって使用されていた物理ディスク上で容量を解放するか、空き容量を作成します。ディスクグループにいくつかの仮想ディスクを作成した場合、仮想ディスクを削除すると、物理ディスク上のさまざまな場所に空き容量ができることになります。新しい仮想ディスクを作成すると、コントローラーでは物理ディスクの空き容量のうちどれを新しい仮想ディスクに割り当てるか判断する必要があります。PERC コントローラーは、最も大きい空き容量を見つけ、これを新しい仮想ディスクに割り当てます。
  • 2 TBのSCSI制限 — PERCコントローラー上に作成する仮想ディスクは、合計サイズ2 TB以上の物理ディスクから作成できません。これはコントローラー実装に関する制限です。たとえば、最終的な仮想ディスクのサイズに関係なく、サイズが73 GiBの物理ディスクを30台以上選択することはできません。このサイズのディスクを30台以上選択しようとすると、2 TBの制限に達するため、選択する物理ディスクの数を減らすようにポップアップ メッセージが表示されます。2 TB制限は業界全体のSCSI制限です。
  • 仮想ディスクの拡張 — [再構成]タスクは、メンバーの物理ディスクの全容量を使用する仮想ディスクの拡張のみに使用できます。
  • 仮想ディスクの再構成 — 同じ物理ディスクを使用する仮想ディスクが複数ある場合は、[再構成]タスクを使用できません。ただし、物理ディスクセットに仮想ディスクが1つしか存在しない場合は、その仮想ディスクを再構成できます。
  • コントローラー上に保存されない仮想ディスク名 — 作成する仮想ディスクの名前は、コントローラー上に保存されません。異なるオペレーティング システムを使って再起動した場合、新しいオペレーティング システムが独自の命名規則を使って仮想ディスク名を変更することがあります。
  • クラスターが有効になっているコントローラーでの仮想ディスクの作成と削除 — クラスターが有効になっているコントローラーから仮想ディスクを作成または削除する際は、特に考慮しなければならない点があります。
  • [チャネルの冗長性の実装] — 1 つ、または複数のチャネルに冗長データが維持される仮想ディスクは、チャネルが冗長化されています。チャネルの 1 つが失敗しても、冗長データが別のチャネルに存在するためデータが失われることはありません。
  • データの再構築 — 冗長と非冗長の両方の仮想ディスクで使用される場合、障害が発生した物理ディスクは再構築できません。この状況で障害が発生した物理ディスクを再構築する場合は、非冗長仮想ディスクを削除する必要があります。
  • ディスク グループの概念に関する考慮事項 — ディスク グループとは、1つまたは複数の仮想ディスクが作成されるRAIDコントローラーに接続されたディスクを論理的にグループ化したものです。その際、ディスク グループのすべての仮想ディスクは、ディスク グループのすべての物理ディスクを使用します。現在の実装では、論理デバイス作成の際に、混在したディスクグループのブロックがサポートされています。

物理ディスクはディスク グループにまとめられています。したがって、1つのディスク グループにRAIDレベルが混在することはありません。

Storage Management サーバは、仮想ディスクの作成時にディスクグループの概念を実装します。機能的には、ある物理ディスクのグループが最初の仮想ディスクの作成に使用されると、そのディスクの未使用容量は、仮想ディスクを拡張するか、未使用容量内に新しい仮想ディスクを作成するためのみに使用されます。これらの仮想ディスクは同じ RAID レベルになります。

また、既存の混在構成は影響を受けません。ただし、混在構成を作成することはできません。

仮想ディスクでの読み書き、再構築、およびディスクの削除を行うことができます。

以前のソフトウェアRAIDバージョンから移行され、複数のRAIDレベルで構成されたディスク セットでは、仮想ディスクを作成することはできません。