コントローラー
ほとんどのオペレーティング システムでは、ディスクから直接データの読み取りと書き込みを行わず、読み取りと書き込みの手順をコントローラーに送信します。コントローラーは、システム内のハードウェアで、データの書き込みと取り出しを行うためにディスクと直接やり取りします。コントローラーには、1つまたは複数の物理ディスクに接続されたコネクタ(チャネルまたはポート)、または物理ディスクを収容するエンクロージャが搭載されています。RAID コントローラは、ディスクの境界をまたがり、複数のディスクの容量を使用して拡張されたストレージ空間、すなわち仮想ディスクを作成します。
また、コントローラーは、再構築の開始やディスクの初期化など、その他のタスクも実行します。これらのタスクを完了するため、コントローラーではファームウェアおよびドライバーと呼ばれる特別なソフトウェアが必要となります。コントローラが正常に機能するには、必要最低限のバージョンのファームウェアとドライバがインストールされている必要があります。
Storage Management は、さまざまなタイプのコントローラに対応します。システムに対応コントローラーがある場合、GUIのシステム ツリー ビューの[ストレージ]オブジェクトを展開するとコントローラーが表示されます。コントローラを選択して、コントローラタスクの実行やコントローラプロパティの表示を行うタブを表示します。
コントローラーによって、データの読み取りおよび書き込み方法や、タスクの実行方法の特徴が異なります。これらの機能を理解しておくと、ストレージを最も効率的に管理するのに役立ちます。次の項では対応コントローラとそれらの機能について説明します。